2018年03月12日

勝手な居残り残業も賃金を支払う義務がある!?


「働く喜びに満ちた会社」に育てる! の成戸です。

本日もご愛読ありがとうございます!

今回はお題にあるように、社会保険労務士らしい内容でいきます。

残業の基本的な考えは、会社側が従業員に定時を超えて働いてもらいたいとき、従業員に残業を指示命令し、従業員は指示命令を受けて残業を実施するものです。

しかし現場では、そのあたりは曖昧なままの会社が多いのが現状です。

何だか知らないけれど部下が退社時間を超えても、一人で黙々と仕事をしている。

この状態を「仕事熱心だなあ」などと感心して放置するのは上司・経営者側として労務管理上に問題がありますし、働き方改革の時代には錯誤しているといえます。つまりアカン!のです。

最近、この内容に関連性のある裁判に出廷した社会保険労務士にお話を聞きました。

従業員が会社の指示命令を受けず、勝手に残業をしていた時間を労働時間として主張し、割増残業代分の賃金を請求した事件です。

この社会保険労務士さんは会社側として立ち、

証拠である、従業員の勝手な残業の内容(実際は働いておらず、会社の中にいただけ)

会社が指示命令を行わない限り、残業をしてはならないとする就業規則や普段の指示命令の様子、業務日誌など、あらゆる証拠を集めて法廷に提出し、

「これで会社の主張は認められるだろう」と予想していたようですが、結果は「未払い残業代があり、従業員に支払うこと」と判決が出たそうです。

どうやら「勝手な残業をした従業員に対し、注意、教育をどれだけ行ったかの頻度」さらには「懲戒処分にするなどの処分がなかった事実」も会社側に責任があるとの判断材料とされたようです。

そこまでやらなければいけないの!?の度合いですね。

しかし、そもそも論で考えれば、会社は従業員に対し、残業を極力させないように努力する義務があります。

法定で労働時間は1日8時間と定められており、それ以上は「例外的に」働くことが認められているに過ぎないのですから。

今回の件で、残業をなくすための努力の度合いは、想定以上に高いレベルで求められていると分かりました。

労働時間についてあいまいで緩い感覚で通ってきましたが、今後は、勝手な残業は会社の経営方針に反する行為、という大きな捉え方をし、判断するように求められているのでしょう。

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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
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事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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