2019年09月30日

株式会社グローバル・クリーン様 「いい会社」見学感想レポート 


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎「いい会社」見学感想レポート 株式会社グローバル・クリーン様

訪問日:2019年9月7日

 宮崎県日向市にある株式会社グローバル・クリーンに訪問しました。
 同社へは2014年4月に訪問してから5年ぶりとなり、以前の老朽化した建物に入っていた本社から、緑色の研修用施設とオレンジ色の事務所のふたつの建物が並ぶお洒落な社屋になり、経営の継続自体に悩まれていた以前との変化に懐かしさより隔世の感を覚えると同時に、きっかけがあり、それを掴み努力すれば人も会社も良くなる例として、尊敬と同時に心から嬉しく思います。
 同社は名前の通りクリーンにする仕事である施設内清掃や他社へ掃除技術をコンサルティングする事業を行っており、世界トップレベルのクリーニング技術を持っています。

グローバル・クリーン清掃道具.jpg
清掃道具

 代表取締役社長の税田和久氏から会社説明と施設案内をしていただきました。
 社長の生い立ちとして20代で東京でのフリーター生活から「東京の会社も大したことがない」と感じ、相手をするなら世界に向かって仕事をしようと社名に「グローバル」と名付けたこと。売り上げが上がらず悩んでいた時に世界レベルのクリーニング技術を学ぼうと借金して海外へ出張し技術の習得と海外のクリーニング製品取り扱い権を交渉して得たことなど、普通であれば日本国内の事業が成立して安定してから海外へと進出するところを、一段超えていくあたり、閉そく状態を打ち破る若者であり変わり者であったことがうかがえます。このような理由で質の高いクリーニングが出来、コンサルティング(クリーンコンサル)が出来る点が強みとなり成長の一要因となっています。現在、個人事業として8年、法人化して12年の合計20周年目となり「ようやく成人し、一人前になった」と社長は仰っていました。ただ会社組織としての形が明確になり経営が安定するかどうかの時季は近年の5年の間であったことから、会社「組織」としての体を成したのは最近という事になります。その意味でまだ若い会社と捉えた方が良いと思います。
 従業員構成は現在、正社員11名、契約社員1名、パートアルバイト54名です。清掃会社の業態として建物施設の清掃依頼があると仕事が発生します。その意味で従業員数とその労働時間は受注数に合わせて上下することになります。パートアルバイトの人数が多いのはこのような事情がありますが、雇用の調整弁としての立場の者を減らすことが出来れば更に「いい会社」として高く評価できます。それには受注量の安定、依頼の継続、適正な会社規模が求められ、これには顧客がグローバル・クリーン社を理解すること、認知度、従業員の仕事の質を高めること(顧客満足度向上)などがあると思います。
また、清掃場所各所へ従業員を送る形態から組織図としてピラミッド型ではなく、トップの下は横一列の文鎮型を採用しています。パートアルバイトの上が正社員となり、正社員が管理職となっていれば良いと思いますが、次は管理職としてのキャリアを積むためにはもう一つ上の職位があってしかるべきと考えます。最終的に社長と専務が長期出張などで会社から手を放す時期があっても会社が回るようにできることが、経営の安定につながります。そして、すでに多くの方々の協力を得て大きくなった社会の公器としての意味合いにおいて、会社の継続性が求められ、100年後も安定して職を提供できる「いい会社」のあるべき姿に近づいていくのではないかと考えます。
 従業員の内訳として経営者である社長と奥様の税田倫子専務を含め、女性40名、高齢者19名、障がい者4名、外国人1名と女性中心で様々な事情を持った方々が働いています。社長は過去の人員確保の苦労から就業希望者の声を拾い、子育て中で短時間勤務を望むものが居れば短時間勤務を採用し、託児所利用の半額補助や夜間勤務への配慮、看護・介護きゅうかを法定日数以上取得可能とし、子供の急な病気などに対応できるよう、ジョブローテーションによって従業員同士で仕事がカバーできる多能工化を進めるなど「戦力になる人を探すのではなく、わが社に来てくれた人を戦力にしよう」の発想の転換をもって様々な事情で一般的な就労が難しい地元の就業希望者を雇用できるように工夫を続けてきました。
 5年前の訪問時、次世代育成法の一般事業主行動計画が丁寧に策定されていたことと、これを伸ばす方向をお勧めした記憶があります。社長は覚えてらっしゃるか分かりませんが、今回の会社説明では過去の計画を更に拡充し、工夫している内容を多く見ることが出来、仕事と家庭の両立支援が進むことによって人手不足を解消できる好事例を見ることが出来ました。また従業員同士の助け合いが無ければ両立支援が成立しない部分もあり、その「お互い様」といった理解について、従業員との話し合いにおいて産業カウンセラー資格の取得が役に立っているようです。今回の参加者の中にも産業カウンセラーを取得された方がおり、社内でのコミュニケーションの質向上に役立っているとのお話を聞いて、興味がわいてきました。

グローバル・クリーン社内報.jpg
社内報

 資格では食品製造業関連の清掃に求められているHACCP(製品の安全性を確保しようする衛生管理の手法)のトレーナー資格を専務が取得されたとのことで、同業他社から一歩先を見据えた努力をされています。このような様々な努力と工夫によって大手より1.5倍と地域で最も高い料金設定をしているにもかかわらず、選ばれる会社となっており、値下げ競争の負のスパイラルから一抜けた姿勢は、どの会社も学ぶべき大切な部分です。
 障がい者が施設等へ清掃に来ること自体を嫌う人も未だ世間には多くおり、障がい者が安心して働けるまちづくりとしてシンポジウムを行っており、お話によれば急な参加者応募であっても当日満席になるほど世間のニーズと動きはあるようです。このまま地元宮崎を中心にして、いい社会をつくる活動を続けてほしいと思います。
 先述のように税田社長とは5年以上前からのお付き合いがありますが、お会いするたびに背筋が伸びて堂々とした風格のようなものが出来つつあります。
税田社長.jpg
ご本人は「私が説明する側になるなんて、へへへ」と照れておられましたが、「Core Valuesわが社の共有価値観」として社長が一つ、これだけは入れたいとの想いが「一人一人の無限の可能性を信じ共に成長します」であり、他社が悩んでも解決できない課題を一つずつ解決して成長し現在があることを想えば、今後も謙虚に学び続け、従業員の声を紡ぎ、ステークホルダー全員が望む会社を形にされていくのではないかとの希望と期待を持っています。
今回もありがとうございました。
グローバル・クリーン集合写真.jpg
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2019年09月27日

10月の労務・税の手続カレンダー(主要)[提出先・納付先]


『「いい会社」成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!
お元気ですか。
9月も天災があり、千葉を中心として想定外の被害を知るにあたり、心よりお見舞い申し上げます。

さて、私は9月前半の旅疲れと、旅行のために別日に仕事を集中させた結果、かなり濃密な2週間を過ごしています。そして追い詰められて思ったより仕事が進む精神集中状態になる時間があります。たまには普段と違うリズムで働くのも良いのかもしれませんね。

さて恒例のカレンダーをどうぞ。

◎10月の労務・税の手続カレンダー(主要)[提出先・納付先]

10日
○源泉徴収税額・住民税特別徴収税額の納付[郵便局または銀行]
○雇用保険被保険者資格取得届の提出<前月以降に採用した労働者がいる場合>[公共職業安定所]

31日
○個人の道府県民税・市町村民税の納付<第3期分>[郵便局または銀行]
○労働者死傷病報告の提出<休業4日未満、7月〜9月分>[労働基準監督署]
○健保・厚年保険料の納付[郵便局または銀行]
○健康保険印紙受払等報告書の提出[年金事務所]
○労働保険料の納付<延納第2期分>[郵便局または銀行]
○労働保険印紙保険料納付・納付計器使用状況報告書の提出[公共職業安定所]
○外国人雇用状況の届出(雇用保険の被保険者でない場合)<雇入れ・離職の翌月末日>[公共職業安定所]



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2019年09月23日

社会福祉法人太陽の家 様 「いい会社」見学感想レポート


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎「いい会社」見学感想レポート 社会福祉法人太陽の家 様

訪問日:2019年9月6日

 大分県別府市にある社会福祉法人太陽の家様へ訪問しました。
 理念「No Charity, but a Chance!〜保護より機会を〜」とあるように、同法人では障がい者を過剰に保護することなく、健常者と同じように働き暮らすことが出来るよう就労の機会を用意し、住居が必要な者には住居を提供しています。
 働く機会を用意するには仕事を探さなければなりません。太陽の家の理念に共感した企業を一つは協力企業として仕事を提供していただいており、もう一つは共同出資会社として太陽の家と企業が資本金を出し合って会社を設立し、障がい者雇用促進法による特例子会社としての形をとりつつ企業の仕事をされています。オムロン、ソニー、ホンダ、三菱商事、デンソー、富士通エフサス等日本を代表する大企業と提携するに至るには、その理念を企業に理解していただく必要があり、言い換えれば売り込む上手さであり、資料室を拝見し歴史を紐解くと創設者の故・中村裕(ゆたか)博士の存在が非常に大きいように感じました。「保護より機会を太陽を!」、「世に身心(しんしん)障害者はあっても仕事に障害はあり得ない」そして障がい者と健常者の境が無くなり太陽の家自体が無くなることを最終的な目標としてされていた、その想いと情熱、そして丁寧な伝え方が協力企業を増やし、現在太陽の家にたずさわる方々に引き継がれています。

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 職場を見学しました。室内は明るく作業に適した光度、暑い中やってきた私たちからすれば気温湿度に気づかないほど適温であり、通路は適度に広く確保されており動きやすく、作業に不要なものはありません。今まで見てきた「いい会社」の中で工場をいくつか知っていますが、理想的な環境であると思います。仕事内容は掌より少し小さいプラスチック部品にさらに小さい様々な部品を取り付ける作業を拝見しました。ローラーによって手動で部品を流せる横一列に並んだ机があり、椅子に座って部品取り付けを行い、担当の部品取り付けが終わると横へ流していく形です。右手の不自由な方、左手の不自由な方、車いすの障がい者は見てわかりますが、それ以外の障がい者の方も様々に同じ職場で働いておられる様子で、障がいの部分によって得意な作業を受け持ってお互いに補う形で仕事をされているようです。また、時には体調不良による欠勤も考慮して、他者が仕事をカバーできるよう仕事内容を入れ替え、多能工化も普通に行われています。後の説明で知りましたが、見学者が来ることは朝礼等で事前に皆さんに説明されており、事前説明が無いと驚く人もいることがあることから、これも過去の経験から気を付けておられるようです。そのため、我々が見学で皆さんの後ろから見ていても、チラッと我々を見てニコリと笑って仕事に戻る姿も、このようなイレギュラーな出来事への慣れとしてクリアされている様子をうかがい知ることが出来ました。そして最後に本日の目標作業数のデジタル表示を見ると、目標数を超える仕事をされており、かなり効率的に仕事をされている事実も素晴らしく思います。

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業務用補助具 生活上の補助具など

 敷地内にある郵便ポストも象徴的で、投函口が車いすの手が届く高さに設置されており、これ一つとっても行政や設置業者への合意を得る必要を想像すると、その一つ一つを形にする大変さが分かり、このように積み重ねて出来たのが現在の法人の姿であるとして歴史を感じます。
 今回、施設内の案内をしてくださった確かネパール出身だったと思います職員さん自身のお話も興味深く、太陽の家の近隣の大学に留学し、太陽の家を知り人の役に立ちたいとの想いで就職したことを語っていただきました。現在は研修生の受け入れを援助されており、太陽の家の理念は海外にも通じるものであることを実際に知ることが出来ました。

 別府本部長の佐藤篤様、総務部総務課長の服部直充様にお話を聞きました。
 最も意外であったのは太陽の家で働く就業希望者が少なくなってきているとのことで、私の想定では、このような働きやすい職場であれば多くの就労希望者が応募されると安易に考えていました。実際は最近は各地に障がい者就労施設が出来ており、近隣であれば働きたいが、あえて遠くに引っ越してまで太陽の家で働く人は減ってきており、法人から積極的に支援学校などを回り求人活動をしているそうです。その反面、従業員、施設利用者の高齢化が進んでおり、身体の状態を悪化させない工夫として健康サポートセンターを設置し健康維持を工夫されています。このように社会の変化と共に課題が変化しているようです。
 また一般就労への移行事業が多くなってきているが、受け入れ先の企業数が足りないとのことで、まだまだ世間一般での障がい者雇用への理解は道半ばとの印象を受けました。そのような理解のない人々に一度は太陽の家を見学してもらいたいと強く願います。と同時に、障がい者と仕事を取り合うような思考はやめて、健常者は今まで以上にレベルの高い仕事をするように努力すべきであると感じました。
 支援学校や障がい者の親に対して期待することを質問しました。学校では座学や最低限の事は学校で教えてもらいたい。また教育の方法を太陽の家での方法を先生方に教えているそうです。学校や親御さんには現場を見に来てもらいたいと強く願っておられました。「出来ない」ではなく「出来るようにするにはどうするか」を現場を見て一緒に考えることが出来れば就労への可能性が広がる、とのメッセージを頂きました。

 隣接するスーパーマーケット「サンストア」も見学しました。障がい者の皆さんが働き、顧客も太陽の家で働く方々と近隣住民が利用されています。日本で初めて、車いすの従業員がレジとして働くようになったそうです。商品陳列も車いすの方が使いやすい高さと角度においてあり、動きやすい適度な広さの通路が確保されていました。店員が商品を陳列しやすいように1ケースごとに置ける工夫も見てとれ、スムーズに仕事をされています。何より様々な障がいを持った方が店内にいること自体が普通として違和感なく受け入れられている雰囲気と様子に、変な表現となるかもしれませんが近未来を見るような印象を受けました。
 岐阜県在住の私は先にオムロン京都太陽を聞いており、この見学会があるまで本部が九州にあることも知りませんでした。想定している以上の現場を目の当たりにし、仕事ができる環境を用意すれば多くの人々が働ける、障がい者の就労への可能性を今まで以上に感じられました。これは中村博士の医師である視点で労働と障害者を科学的に分析し、改善実行されている部分が多くあり、その姿勢が今に引き継がれています。就労支援施設や支援学校の多くも太陽の家での智慧を今まで以上に学ぶ機会があれば、中村博士の想像した世界が実現に近づくように思いました。
今回は訪問させていただきまして有難うございました。

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2019年09月16日

障がい者つくし更生会様 「いい会社」見学感想レポート


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

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◎「いい会社」見学感想 株式会社障がい者つくし更生会様

訪問日:2019年9月5日
福岡県大野城市にある株式会社障がい者つくし更生会様へ訪問しました。

「株式会社」と「障がい者」が会社名にあること自体、障がい者の労働と会社経営による経済活動での自立が一般的であるとは言えない日本の中で、特異な社名である印象からインパクトがあります。更生にも「生き返る」の意味があり、これもまた一つの狙いなのでしょうか、社会における自社の立ち位置を明確に表し、堂々と宣言しているように見えます。

事業内容は家庭や企業から出たゴミの処理にはリサイクルがあり、中間処理があり、最終処理の後に埋め立てる一連の作業の中での「不燃性一般廃棄物中間処理施設運転管理等を行う会社 」です。会社は近隣に他の会社や住宅がある綺麗な街路樹が植わる道路の通りにあり、一般的な廃棄物処理の汚れと臭いのイメージからは想像もつかない立地と、無臭できれいな道路、建物となっています。敷地内にもゴミは落ちていませんでした。徹底されています。
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専務取締役の那波和夫様から会社説明を会議室でのお話と施設を回りながら詳しく説明していただきました。

施設内の見学では、缶やビン、ペットボトルやプラスチック容器の選別をベルトコンベアが動く中、従業員がひとつひとつ手作業で行う様子を拝見しました。色付きガラスや耐熱性ガラスなど素人ではわからない分別を一瞬のうちに判断して選び取り出す様子に、簡単な仕事ではないことは十分にわかりました。これを障がい者つくし更生会では主に障害者の方々が行なっているのです。

従業員の構成として総数37名中障害者は32名、健常者5名の法定雇用率102.7%を誇る株式会社です。一般企業である以上、利益を出すのは当然であり、同社は大野城市からの委託を受け、昭和60年から現在まで仕事の質の高さで高い評価を得て、継続して委託を受け続け、黒字経営を続けておられます。35周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。説明の受けた部屋に掲げられていた35周年メッセージの言葉の作り方も1年かけて従業員の想いを形にされていると聞き、感情を大切にする象徴として見ました。
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委託を受け、建物や機械を市からの借り物として大切に扱うよう従業員に伝え続けており、物を大切にする姿勢と、丁寧な仕事をする教育としての意味も含め、その意味が行動に浸透しています。その結果としてきれいな状態での建物や、汚れの無い通路、25年使い続けてきた機械をメンテナンスする業者からの誉め言葉「この機械をこれだけ使い続けている状態として絶品です」に形となって繋がっています。他社の施設では起こる爆発事故もゼロ件と自慢されており、それが従業員にフィードバックされ伝えられることで一人一人の日常の業務との意識付けになり、やりがいになっている好循環を見ることが出来ました。更に機械を長持ちさせることが出来る評価が市役所に対してのPRポイントとなり、委託の継続につながる点も重要です。
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このように、この業界では「『こまごま』としたものを『コツコツ』と継続する」ことが性質として合っており、これは障がい者の雇用と労働との質に合っており、性質の親和性と、障がい者でも当然に仕事できることを実現し、さらに仕事と従業員の人として職業人として向上させる努力が同業他社との大きな差別化につながっている要因の一つであるようです。
当社の使命として「障がいがあっても物心両面の環境が整えば一人前の仕事ができる。障がい者と健常者は一体となれる。それを証明し伝えること。」とあり、まさにその使命を体現してると言って良いと思います。

障害者に働いてもらう以上、健常者よりできないことが多いのが当然です。様々な障害に合わせて仕事ができるようにすること。その中には本人の働こうとする意志も含まれています。これについて那波専務は従業員の言動によって望ましくない現実が生み出された時、その事実をもとに、その意味と理由を本人に理解してもらい、自分の言動の基である自分自身を理解してもらい、以前とは違う判断を本人に下してもらって、納得を得て、前を向いて新しい現実へと向かえることが出来るようにじっくりと話を聞き、提案し、合意を得る話し合いをされていました。これは非常に丁寧であると同時に、この丁寧さでないと思考と行動を変化させることはできないと考えられます。その意味で教育論の根本を教えていただきました。またこれは健常者の従業員であっても同じであり、私が普段お話を聞く、経営がうまくいっていない中小企業の経営者との大きな違いであると痛感しました。

ある従業員の方に分別の説明をしていただきました。とても分かりやすく説明していただいたこの方も後年性の知的障がいがあるかたで、以前、見学者への説明を担当するように指示したところ「できません」と拒否されたが、話をじっくり聞くと「やったことがないからできません」であると分かり、本人の言葉を鵜吞みにせず、相手との関係性をもって「やったことがないけど、やれますか?」に変化し「やってみる」になり、現在は「私の仕事」として自ら前に出られるようになったお話がありました。また仕事出来るようになり、自分自身への肯定感とご両親への許し(親にも知らないことがある、だから上手くいかないこともあったとの理解)から、家庭内暴力が無くなったエピソードを聞き「働くことで出来ることの視野」を広げていただけた想いです。
 
今の状態に至るまでにどのような苦労工夫があったのでしょうか。那波様は「自分がこの会社に入ったからこそ、この会社だからこそ自分が気づけたことが多くある」として障害者雇用中心として会社経営の中で、好循環が進むにつれて、良い出来事が起きるにつれて、多くの気づきを得たとお話しされました。見つめるべきは会社の外ではなく内側、相手ではなく自分であり、相手を理解することの大切さと、逆に自分が相手を理解できなかったことの気づきから、会社を良くするために次の一手を進めて行くことであり、その実践を聞くにつれて「実務家」の凄さを知りました。そして「気付き」に関して入社した事への感謝を述べられていました。この姿勢が世間に「いい会社」として認知されている現在も謙虚な姿勢で経営をされている人格を表しているように感じ尊敬します。大変だった出来事と良くなった時の気付き一つ一つを聞くとお時間が無くなってしまうので聞けませんでしたが、何らかの形で知ることが出来れば、多くの人々の貴重な学びになるように思います。

大変だった時に会社経営の中で経営者は相談者がいることも必要ですが、一人で悩み考え、現場での気づきを得て、それを基にまた会社を良くしていこうとする努力の繰り返しをされており、その御苦労がお話の背後に見え隠れするように感じました。また那波専務のお話しを聞くにつれて、一人の経営者としての面と、私が理想とする経営コンサルタントとしての視点を感じ、教育者としての姿勢を学ぶことができました。その意味で私は自分が関わる会社へのコンサルティングに応用できる学びを得ることが出来たと考えています。

最後に、見学者の中には過去の訪問から比較して会社の成長、従業員の成長が見受けられるとお話しされる方もいたので、またいつの日か再訪する時を楽しみにしています。今回は本当にありがとうございました。
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(私の右が那波専務)


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2019年09月09日

「いい会社」九州合宿


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

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◎「いい会社」九州合宿

中部国際空港(セントレア) で日記を書いています。

9月4日発、9月9日(現在)まで「いい会社」の見学で九州に行ってきました。

株式会社 障害者つくし更生会様
株式会社コッコファーム様
foreque様
黒川温泉旅館わかば様
社会福祉法人 太陽の家様
読谷山洋司 延岡市長表敬訪問
株式会社グローバル・クリーン様
株式会社MOMIKI様
株式会社ラグーナ出版様

どれも書籍や経営学論文で取り上げられている素晴らしい企業です。

会社一つ一つに特徴があり、強みを活かした経営と、逆に共通していることもあり、それらの多くがどんな会社や人でも本当はできるものであることは救いでもあり、他社への叱咤激励でもあるように思います。

会社訪問によって私達参加者は多くを学ぶとともに、訪問した会社に何らかの良い影響を与える、何か良い種を蒔き、また私たちも何かを託された様な、そんな感覚を抱いています。

今回出会えた方々、そして素晴らしい合宿を企画運営してくださいました牧野公彦様に感謝申し上げます。

それでは少々ハードな日々を送りましたので、このあたりで今日の日記を終わります。

後日、感想レポートを日記に上げる予定です。愛読者様におかれましては、乞うご期待ということで、お待ちください。

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2019年09月02日

第25回「いい会社」の法則ふりかえり会開催


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

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◎第25回「いい会社」の法則ふりかえり会開催

「いい会社」には法則がある!として、牧野先生に東海地方までお越しいただき講義してくださるのを本会とすれば、ふりかえり会は「おまけ」のようなものですが、参加者全員が 自分自身の言葉で語り合うことによって、自身の理解を深めようとするのがふりかえり会です。

今回は望月泰徳先生に
法則 31「組織は人のこころに従う」をふりかえり解説してもらいました。

戦略論、組織論の中で使われる有名な形
組織は戦略に従う(アルフレッド.チャンドラー)
戦略は組織に従う(イゴール・アンゾフ)
の基本的な内容を踏まえつつ、参加者の過去の経験や、今までの学びを総合して話し合いました。

望月先生が高校野球を例題に持ち出されたので、その例題の難しさに苦しみながら語り合うことになりました。

ちなみに、会社経営と高校野球は同じではありません。
雇用と教育
構成の仕組み
目的
構成員が関わる期間
など、多くの違いがあります。

同じようにプロ野球も会社と個人事業主との契約関係であり、プロ野球関係者のお話を、そのまま会社経営に持ち込むのは控えられた方が良いと思います。

以上の事情のため、高校 野球の戦略と組織の議論は思考実験として扱うこととします。

ここからは特に私個人の意見です。

まず戦略や組織を語る前に、何のために野球をするのか「目的」設定する必要があります。

高校野球といえば今の時期甲子園です。野球をしている高校生の目標は甲子園出場、そして優勝でしょう。

それでは学校側はどのような目的をもっているのでしょうか。

甲子園に出ることで学校を有名にして入学希望の生徒数を増やす。

学校のイメージ、ブランド化。

学校への寄付を増やす。

生徒の心身の教育育成のため。


例えば教育のためであるとするのであれば、なぜ強豪校の不祥事(飲酒喫煙、暴力沙汰、万引きなど) が度々起こるのでしょうか。

すると生徒への教育というものは建前のように思えてしまいます。

最優先すべき目的はどれでしょうか。これによって戦略は変わってくるように思うのです。

高校運営が戦略とすれば、その中の一要素である部活の中の野球部活動は戦術の一つであると言えなくもありません。

部活で使う費用も学校経営の中の限りある財源の中から使われるわけですし。

学校によっては甲子園で勝ち続けると財源を使うことになり困る高校もあるとは思います。

さて、各校それぞれ事情はあるとは思いますが今度は目的を「甲子園出場そして優勝」として考えると、

すでに強豪校として名が知れており、財源も豊富である高校であれば、例えば「監督の想定している戦い方」戦略を先に立案し、野球部の全寮制、特待生制度の創設などによる、戦略に合う能力の高い選手を採用することができる「組織は戦略に従う」 にあてはまり、

逆に世間に知られておらず野球部に割く財源も少ない 弱小高校であれば、野球の経験がない学生であってもかき集めて人数を確保し、そのメンバーができることで勝てる戦略を立てる、「戦略は組織に従う」方式で戦うしかありません。

このようにして強豪校の勝ち進む様や、無名のチームの健闘があり、真夏の炎天下の中、各校の事情などを含め、生徒がこの3年間に全てを捧げ、ドラマチックな展開によって毎年の甲子園が盛り上がるわけですね。

お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
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