2021年11月08日

従業員に「仕事の能力が向上したきっかけ」を聞いてみたら


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。

◎従業員に「仕事の能力が向上したきっかけ」を聞いてみたら

従業員に「仕事の能力が向上したきっかけ」を聞いてみたら、どんな返事が返ってくるでしょうか。

日本生産性本部の「第7回 働く人の意識調査」では労働者に対してアンケートを行い、集計結果を発表しています。

調査対象:20 歳以上のわが国の企業・団体に雇用されている者(雇用者=就業者から自営業者、家族従業者等を除いたもの)1,100 名。

調査期間:2021 年 10 月 11 日(月)〜12 日(火)

様々な質問がある中で「仕事能力向上を実感したきっかけ」という質問への回答状況は以下のようになっています。
43.0% 仕事能力の向上を実感したことが無い
18.6% 従来よりレベルの高い業務を担当した
17.4% 仕事で学んだことを実際に活用できた
16.4% 従来とは分野の異なる業務を担当した
11.0% 昇進や昇格を経験した
10.5% 従来と違うツール等を使うようになった
10.4% 成果・やり方の具体的意見をもらった
10.1% 優れた上司や先輩等と仕事をした
6.9% 仕事の心構えについて助言を受けた
6.9% 職場や外部の人を指導した
5.0% 仕事で大きな失敗をした
1.8% 海外での勤務を経験した
0.8% その他

半数近くが「実感が無い」と回答しています。ここで私は直感的に「仕事が面白くないと感じているだろうな」と思いました。これは私自身が成長を期待しているからこそ感じるのであり、成長できる仕事に魅力を感じている、その条件の反対だからです。

実際、ハーズバーグの動機づけ衛生理論においても成長はやる気を高めることが分かっています。

また成長を感じないという事は、日々同じ変化のない仕事を続け、また現在の能力を高めなくてもできる仕事を繰り返している、と「感じている」わけですね。実際は違っていても。

実際にはルーティーンではなく、成長を求めている職場であるにもかかわらず、43%に該当しているとすれば、本人に課題があると同時に会社側にも課題があると言えそうです。

現状維持ではいけない事実と、どのように成長してほしいのか具体的に示すこと。そして、成長を確認できた場合は適切なタイミングで正確に認めることです。

現在、私は人事評価制度について考える機会が多いため、評価と育成についてと、これらが重なって見えてきます。

2位の「18.6% 従来よりレベルの高い業務を担当した」から分かることは、やはり本人にとって少し難しいけれどクリアできるレベルの仕事を任せる重要性です。階段を少しずつ上らせないと成長は難しいものですね。

この微妙な匙加減が出来るのも、上司が普段から部下を観察していなければできません。更に具体的には観察内容を能力として言語化できていなければ、次の適切な仕事を任せることができないわけです。

もう一つ付け加えますと、自身の成長を実感した時に、上司の想いが伝わるとき、感謝に繋がります。また、従業員に成長してもらうことの難しさ(上司側の視点)から部下が見えるようになった時、部下はようやく会社が育ててくれたことへの感謝を持てたりします。

本当に大変ですね。しかし会社はそうして成長するのだと思います。

最後に:
入社から退職まで45年あったとして、役割は大きく変わり、求められるもの(仕事、能力、人格などなど)も大きく変わってゆくと見れば、45年は実は短いような気もするのでした。

参照 日本生産性本部「第7回 働く人の意識調査」
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士