2016年08月22日

外国人実習生を働かせている会社の監督指導、送検の状況

「働く喜びに満ちた会社」に育てる!の成戸です。

本日もご愛読ありがとうございます!
オリンピックも終わり、台風がやってきて、夏が過ぎてゆこうとしていますね。

◎外国人実習生を働かせている会社の監督指導、送検の状況

厚生労働省では8月16日に外国人技能実習生の実習実施機関に対する平成27年の監督指導、送検の状況を公表しました。

先週の日記の延長、ではないですが、外国人労働者の多くが「外国人技能実習生」という名目で日本にやってきて、働いています。

先週の日記に出てくる「よく働く外国人」の多くは、例えば日本に住所があって仕事もせずにブラついているような種類の人ではありません。

多くは、日本の経営者や目利きの派遣業者が、外国人労働者を探しに現地まで出かけて、そこで労働者を選んでくるわけです。

話を戻しまして、外国人実習生制度は、外国人が日本で実習を通して技術を習得し、その技術を母国へ持ち帰り、経済発展の一助となる目的で成立していますが、実際は安価な労働力として日本で使われている部分があります。

本来、外国人であっても日本の労働法によって守られているのですが、現状は、どうなのでしょうか。

厚生労働省の報告を見ると、

・労働基準関係法令違反が認められた実習実施機関は、監督指導を実施した 5,173事業場(実習実施機関)のうち 3,695事業場(71.4%)。

・主な違反内容は、(1)違法な時間外労働など労働時間関係(22.6%)、(2)安全措置が講じられていない機械を使用させていたなどの安全基準関係(20.8%)、(3)賃金不払残業など割増賃金の支払関係(15.0%)の順に多かった。

・重大・悪質な労働基準関係法令違反により送検したのは 46件。

となっており、単純に考えて外国人実習生を受け入れている会社の7割が外国人労働者を違法に働かせている現実があります。そして、上記の数字は氷山の一角であろうことは感覚的に予測できるところです。

実際に何をさせているか例を挙げますと、最低賃金は「これ以下の賃金にすると、労働者が生活できない」可能性があるから設定しているのですが、それ以下で働かせているとか、

労働時間が長いと労働者の健康を害するとして、なるべく少なくするように36協定の制限があるにもかかわらず、月100時間以上の時間外労働をさせているとか、

安全衛生を徹底させなかったがために死亡事故が発生したり、と、これらを行っている経営者は人間としての感覚を失ってしまっている、としか考えられません。

実習生もなすがまま、とはされておらず、知識のある者は労働基準監督機関への申告をしており、それによって是正されているケースもあります。

視点を変えると、これらの違法を行っている会社には日本人労働者はいないのでしょうか?

もし仮に居たとして、その人達は、どんな気持ちで働いているのでしょうか。会社のために頑張ろうと思うのでしょうか。なんだか暗い雰囲気があるように想像します。

これが経営者だけが利益を上げる仕組みなのか、薄利多売の成れの果てなのか分かりませんが、悪事はいつか表に出るのですから、正しく知恵を絞って会社経営を行っていただきたいと願います。


参照
厚生労働省 外国人技能実習生の実習実施機関に対する平成27年の監督指導、送検の状況を公表します
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000133506.html

事務所:岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
http://www.gifusr.jp/


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posted by なると at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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