2019年05月27日

従業員満足とビジネスモデル


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎従業員満足とビジネスモデル

ある有名な経営コンサルタント(日本人)の記述した記事を読んだところ

書き始めが「従業員同士仲の良い会社と殺伐とした会社では収益率は後者の方が高い」との意味合いで書かれており、理由は「ビジネスモデルが古ければ仲良し社員同士で疲弊する」そうです。

従業員満足度とビジネスモデルの因果関係に一切触れずにこのような話を書き続け、最後まで理解不能の文でした。単純に「私はビジネスモデルの分類をして戦略を練るのが得意です。知ってます。」が本旨だったようです。

彼の中では「従業員満足」と「ビジネスモデルとその戦略」は全く重なることのないものとして考えているようです。

私はそうは思いません。

従業員が仲良く幸せに働ける労働環境・従業員満足(ES)とビジネスモデルは非常に重なり合っています。一体と考えてよいと思います。

従業員から商品やサービス、接客の質が生まれてくるものがあり、自社の強みとしての根拠がここにあるビジネスモデルも存在します。


とここまで書いて気づきました。彼と私では会社経営の目的が違うのです。

会社や経営者にお金を増やすことを最大と目的とするのか、働く人と関わる人の皆が幸せに暮らせることを目的とするのか。

頭の良い経営コンサルタント先生が外部から口を出して(特に財務諸表の部分で)直近の収益を上げることは容易いのかもしれません。そうした実績を重ねるうちに外部の評価も高まり、当手法と自己の存在を肯定することも想像に難くありません。

人によっては新しい商品を生み出し、会社を設立し、収益が望める形になったら、会社丸ごとを他者へ売り、手元にお金を残すことを目的とする人もおり、計画策定当初から継続を想定していないものもあるでしょう。

私は従業員の力を会社の力の源として好業績を生み、永きにわたり会社が存続できることが理想であると考えています。

彼は年輪経営も暗に否定されていました。これも急成長が求められる先行利益奪取型のモデルもあると思うので否定はしませんが、経営者や従業員、そして会社全体の成長とともに時間を掛けて無理をせず成長する方法も否定してはなりません。そして年輪経営が「現状の延長線上」周辺をうろうろしている経営手法であるいう考え方も間違っています。年輪経営を続ける100年企業が同じ仕事をして創業から100年生き残っているわけでは無いのです。

繰り返しになりますが、近年みられる新しいビジネスモデルを投資家にプレゼンして資金調達し一気に成長するやり方と、小さく初めて育てるやり方でいえば、後者の方が多い。

例えば、自宅でスタートし、思いのほか事業がうまくいったので、人を雇ってみた。一人二人と気が付くと、結構な人数を雇っていて、ようやく従業員育成や採用、雇用関係の法律について知ることになったが、あまり興味も無く、自分も勢いのままやってきて、忙しいので無視していたら、大変なことになった…。といった感じが多いのかもしれません。

その時、目の前の従業員の人生を背負っている自覚を感じられる機会が早いか遅いか、それともやってこないのか…で経営者と会社の運命が大きく変わるのでしょう。

育てて売り抜けて、あとは知らない手法を考える時、従業員は経営者の考えた仕組みそのままを機械のように完遂すれば給料がもらえる、トップダウンのみの形でしょう。

しかし、日本では労働自体の定義や仕事の内容の詳細な合意もない労働契約自体のあいまいさで、誰もが知恵を出し合い様々な仕事を協力し合って成立している現状があります。そして、この協働が日本型経営の強みでもあると考えていますが、

これを認めるとすれば、トップダウンの経営者の能力のみの評価で経営者の個人所有物のように会社を売り買いすること自体がナンセンスではないでしょうか。

このように表現しましたが、企業買収において、従業員を含めた会社を売り買いする際には、その従業員と言う、財務諸表に表記されない、しかし最大の資産を、買い取った後にどのように活用するか、活躍してもらう手立てを用意しておかない限りM&Aが成功することはありません。

もっと踏み込めば、従業員の感情、組織全体の感情を大切にした取り組みがあってこそ成立するのです。ここで従業員満足とつながりました。

そしてもう一つ「仲良し」の状態について彼と私では認識が異なるようです。彼は仲良しの状態ではお互いに忖度して新しい意見を言えない状況になると考えているように感じますが、私は同僚と異なる意見、突飛な意見であっても受け入れられる安心できる間柄を仲良しと表現したい。

人を雇う時、会社を大きくしようと考えた時、会社経営の目的について一度考え、それを公言し、ついてくる仲間と共に働けるといいんじゃないだろうか。

最近、どうも社会保険労務士の枠外の話ばかり書いています。

今日はこのへんで。

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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
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