2019年06月17日

時は金なり(働き方改革関連法と絡めて)


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎時は金なり(働き方改革関連法と絡めて)

「会社経営が黒字であることは大事です。この考えは入れておいた方が良いと思います。」

岐阜県庁における仕事と家庭の両立エクセレント企業認定制度の連絡会に出席したときのこと。最後に意見を述べる機会を頂いたので冒頭の発言をしました。

ワークライフバランスを充実させる制度や取り組みを評価し、エクセレント企業として認定する取り組みではありますが、私は会社にかかわる人々のワークライフバランスの充実と経営黒字も当然に両立すべきものであると考えています。

そのためエクセレント企業認定の指標の中に「黒字であること」を入れてはどうかと提案したのです。今更の話ですが。

他の参加者からは「会社がワーク・ライフ・バランス支援をすると、これから良くなっていくから、それ(黒字の件)は入れない方が良い」との意見がありました。

両立支援制度や取り組みをしている企業は今後、時間を掛けて経営状態が良くなっていくため、成果を求めるのは性急すぎる、と言う意味でしょう。

それなら認定制度ではなく、育成制度で良いのではないか…。

私は黒字でないと認定しないと考えているわけではありません。しかし上記の時間を掛けて育成…との考え方を用いれば、現在の年次有給休暇取得率や、時間外労働時間も認定指標からは除外すべき、との結論に至ります。

なぜか?

「時間はお金だから」です。

従業員の年次有給休暇取得日数を増やしたり、時間外労働を削減しようとした時、単純なものでいくつかの方法が挙げられます。

・従業員を増やす…人件費増。
・RPA(ロボット化)やAIの活用による業務の削減…設備投資増。
・仕事を減らす…収益減。
・経営者や従業員の突然のひらめきによって社内でイノベーションが発生…労働時間の削減および収益の増大。・・・(これから良くなるとの意味で変化の無かったと推測すると)何十年と同じ環境で仕事を繰り返してきた職場と従業員に奇跡を期待するのは酷というもの。

・業務効率化や従業員の能力向上による対応も考えられますが、それを考えれば今までなぜできなかったかの方が問題であり、短時間での対応は難しいであろう。

結果、お金がかかるの対策が残るのです。

あってはならないことですが、認定指標をクリアするために赤字にしてまで労働時間の削減をしてしまう、なんてことは無いでしょうとは言いきれない現状があります。それは認定指標ではなく「法を遵守するため」と置き換えれば、、、

年に5日の年次有給休暇取得が義務つけられ、違反の場合、1従業員につき30万円の罰金を処される予定となっており、これを恐れて会社は従業員を無理にでも休ませることになります。無理に休ませれば生産性生産量共に落ちる。利益が減る。しかしこれも短絡的ではありながら、ある意味で合理的な判断です。

そして、減った労働力の確保としてどこかへシワ寄せが来る、そこに費用が掛かる、もしくは誰かが苦しむ(名ばかりの管理職の長時間労働とか)。の悪循環。

エクセレント企業として認定するには労働時間が法定の1日8時間、または残業があっても月45時間以内であることが求められます。

そこに私は「黒字経営の継続」項目を入れようと意見したわけです。

「そんな凄い会社あるのか?」…だからこそエクセレントなんだと思います。

黒字経営についても様々な意見がありますよね。
「銀行からお金を借りることを繰り返して、出来るだけ税金を払わないようにする手法」とか、
「いざ、という時のためにお金を借りておいて銀行との関係を作る」
「経営者の代替わりに株価を下げる必要があり、先行投資やら保険でお金を使って相続税を低くする」とか、
でもそれは地方自治体から見て税金を払ってくれる黒字経営の方が良いのでは?

それともう一度、言い方を変えれば、仕事と家庭の両立、ワークライフバランスが充実していれば企業の業績が良くなる、従業員が幸せになる、とは限りません。

「いい会社」になるための一つの要素であり、すべてではない。と考えます。

「健康のためなら死んでもいい」の例えを真似て「ワークライフバランスのためなら会社が倒産してもいい」ではいけません(当たり前だ)。信者のようになってはならなず、広い視野で考えてほしい、と言う意味です。

参加されていた他の社会保険労務士の方々との意見が合わないと感じるところもあり、会議が終わって建物から外へ出たとき

「取り組み方法は単純に、しかし方法に深謀遠慮があり、効果がある。そんなものにならないかなぁ」と空を見上げてみるのでした。


お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
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岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
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