2021年03月08日

コロナ禍の緊急的なテレワークからの修正と今後の働き方の方向性とは!?


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。

◎コロナ禍の緊急的なテレワークからの修正と、更に今後の働き方の方向性とは!?(労働政策フォーラムを視聴して)

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の第114回労働政策フォーラムをZoomで視聴しました。
資料を見ることができます。
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20210308/resume/index.html

コロナ禍によって緊急的にテレワークを導入実施した会社は多くありましたが、今後はいったん落ち着いて、テレワークを見直す頃合いになっています。

研究報告によると、実際にテレワークが出来た従業員「テレワーカー」は限定的であり、首都圏を中心にした大企業、正社員、一定の業種に限られました。これを「限られた幸運な人たち」と表現され、その幸せを実感してもらいたいとしています。

テレワーカーとして働いた人たちは、この働き方を継続してほしいと願い、テレワーク出来なかった人たちは、テレワークの働き方に疑問を持っている、というアンケート結果が出ており、意識の差が生まれています。組織内での意見の違いが深くなるような様子です。

また、普及には自宅の環境改善の難しさからサテライトオフィスの活用が勧められること
テレワーク率は約2割程度が定着するであろうとされています。
地方や、中小企業や、非正規労働者には該当しない、として2極化が進むようです。

事例発表として登場した大企業の担当者からは、今後の働き方として
・社員の自律性を求め、育て
・会社側の多様性の担保
によって、時と場所にとらわれない働き方が実現できるとしています。

多様性とは働く時間や場所を自由に選べることや、社員の事情や属性など様々な人たちが働けることを指しています。

自律性を高めた社員には、テレワークで誰も見ていない中で、自分を律して怠けないように働くことは当然として、更に、自分で能力を高めて仕事が出来るようになること、更に難しい仕事も出来るようなることを求めています。

その土台に合わせて終身雇用・年功序列を中心としたメンバーシップ型就労から変更し、成果主義、期間支払い型の報酬体系であるジョブ型、またはフリーランス契約へと雇用と報酬・契約の変更までを見据えた方向性が語られました。

このような働き方へ移行すると会社と従業員のつながりが薄まり、仕事と報酬のドライな関係へと先鋭化するように感じます。発表された担当者もチーム力の低下を危惧されていました。

会社への愛着や忠誠心が薄まり、結局は仕事とお金でしょ?となったとき、目の前の仲間と協力して仕事が出来るかどうか、会社が求める成果以外は行動しない社員が増えるのではないか(会社の強みが見落とされていた時に修正が効かない可能性)、が課題があります。

話を戻し、労働者アンケートによるとテレワークをしている人であっても人事評価制度の「評価してほしい内容」には成果・能力・情意の3つをバランスよく求めており、情意の発露である「ふるまい」はテレワークで上司が見ることが出来ないにもかかわらず、それでも情意(ふるまい・プロセス)の評価を求めている点は今後の働き方を設計するうえで考慮すべきだと思います。

また、テレワークは関係ない、とする地方の中小企業でこれらをしっかりと評価・教育している会社が少ないのも現実です。メンバーシップ型でもジョブ型でもない、つまりは、ただただ年功序列で経営者が鉛筆を舐めながら正確な根拠も無く給料を決め、評価も育成もしていないにもかかわらず、従業員の不甲斐なさを嘆いている、そんな状況です。それでは自律性を持ちながら仲間と協力して働く従業員はなかなか育たないのです。

会社が従業員をきちんと評価し、育てることで「私を見守ってくれる。育ててくれる。」と感じられる組織に対して従業員からは愛着も忠誠心も生まれると思います。

大企業の真似をする必要はありませんが、社内で好転する理由を作らず世間の動きを見ているだけではジリ貧の現状があります。大事なことに時間と、出来ればお金もかけて取り組んでいただきたい。どうでしょうか?

お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/

事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
http://www.gifusr.jp/

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

以前の記事を読みたい方はカレンダーの数字をクリック!
キーワードで探したい方は検索ボックスで行い、読みたい題名をクリックしてください。

このブログは誰でも読める無料のものです。ブログの内容を書籍・講演・ビジネス等、公的な場で引用する場合は当事務所へご連絡ください。
このブログの内容を当事務所に相談無く活用する場合は自己責任で行ってください。
活用した際の損害について当事務所は一切責任を負いません。
posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188459976

この記事へのトラックバック