2021年09月13日

欧米と日本の人事の仕組みを知り「いい会社」づくりに活かす


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。

◎欧米と日本の人事の仕組みを知り「いい会社」づくりに活かす

9月5日㈯にTNCの仲間と共に勉強会をしました。

私が講師を担当し、書籍「人事の組み立て(海老原嗣生:著)」を参考に、欧米と日本の人事制度の違いを学びつつ、日本の人事制度の理解を深める内容でした。

日本の人事制度といっても各社それぞれであり、特に中小企業においては、有るのか無いのか…のレベルであったりするので、言い換えれば人事制度の仕組みの流行や日本の歴史や国民性から生まれたところもあり、複雑です。

これを今回は簡単に焦点を日本の職能主義と欧米のジョブ型(ポスト型)と定め、日本の社会問題を人事から読み解く説明をしました。

抽象的になりがちな話であるため、話し相手として長瀧さんに具体例に語っていただき、仕組みがどのように働く個人に影響を与えているかを知り、理解を深めました。

今回の論点の一つとして日本の労働問題の一つに同一労働同一賃金があります。解決策として職務記述書により仕事内容を明確にして仕事を割り振ることで正規と非正規の待遇の格差を解消しようと試みがありますが、欧米でも職務記述書はその役割を終えているとして、解決策にはならない可能性が高いようです。

理由は職務記述書で仕事内容を明確にしようとしても、その実際は結局、曖昧な部分が多くなってしまう問題や、日進月歩の現在に仕事が固定化されるのはナンセンスであること、そして、

職務記述書で明らかにしても職能主義が残っているため、従業員個人の能力と待遇が連動している時点で、同一労働同一賃金が成立していない点など、混ざっています。

その他、日本の人事制度の中心にある職能主義は「誰もが成長する前提」の基で作られています。年功序列賃金も年を重ねれば経験を積み個人の能力が高まる前提であるため職能主義のひとつとも考えられます。この誰もが成長する前提の、成長する階段から落ちた時に救済する仕組みが無いのが日本の人事制度の問題点であると指摘されています。

例えば一度正社員をやめると非正規労働者になり正社員採用されるのが難しいことや、育児介護によって休職するだけでもその時点で本人の評価が下がり昇進昇格の足かせになること。ワークライフバランスと現在の仕組みの相性の悪さなど様々にありながら日本の人事制度は固定化されて現在までやってきました。

我々の目的は「いい会社」を創ることであり、そのために機能する人事制度の構築を考える必要があります。大切なことは現在の仕組みを理解した上で各社に合った人事制度を考えることだと思います。

「いい会社」でも年功序列が気持ちよく機能している会社や、逆に人事評価制度をしっかり行って個人の能力評価を待遇や従業員配置に活用している会社もあり、答えが一つとは限りません。

今回は考えるきっかけになる学びであったと思います。

お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/

事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
http://www.gifusr.jp/

「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
http://e-kaisha.info

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
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