2022年09月05日

社員に知恵をつけさせるのは良くないのか?


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。

◎社員に知恵をつけさせるのは良くないのか?

地元岐阜県の言葉遣いに「知恵をつけさせる」があります。

普通に捉えれば「知識を増やす」ですが、言外に「余計な知識を付けさせる」が含まれている場合があります。

はっきりと「社員に余計な知恵を付けさせるのはよくない」と言う社長にもお会いすることがあります。

理由は、法律を味方にして会社に抵抗するおそれがあるから、らしいです。

例えば、私が社内研修を担当させていただいている時、法律関係をテーマに持ち込めばこのような拒否反応を起こすというわけです。

ただ実際、今の時代、スマートフォン1台あれば、ある程度の法律知識は吸収することができます。

もちろんネット上に書かれている情報は法改正に追いついていなかったり、素人が自身の経験をもとに法を振り回しているような内容もあり、不確実な問題はありますが、

社員自身が疑問と思っている部分について、本人も一生懸命掘り下げますので、一部分にのみ私より詳しいのではないか?と思うほど豊富な知識を持っている労働者がいることは確かです。

そのため社長が心配しても、まったく意味はありません。昔は「人の口には戸が立てられない」と言いましたが、現在は「情報にも戸が立てられない」状態くらいに考えておいた方が良いでしょう。

話を戻し、社長の思考の前提として社員が会社に歯向かうものだとする性悪説に基づいている点について考えると、過去に社長は悪質な社員から辛い目に遭ったことがあるのかもしれません。

ただそれを理由として自分が雇用する従業員全員を泥棒のように疑心暗鬼になりながら経営し続けるのはさすがに心情的にもつらいですし経営上もマイナスを生み出します。

具体的に、社長の言動の節々からその態度は見え隠れしますし、すでに知恵のついている社員から見た社長の隠し事はすでに見透かされていると思った方が良いでしょう。

つまり結論を言いますと、知恵がついても会社や同僚を大切にする従業員を採用すること、教育することです。

教育と表現すると、座学や説教を連想する人もいるかもしれませんが、社内の雰囲気、社内で大切にしている価値観の共有、価値観から生まれる言動を褒めることなど現場で身に染みるレベルで伝えることが重要です。

そして知恵をつけさせてくれた会社に感謝をする人づくり「この会社で働くことができたから私は成長できた」…「いい会社」の訪問で社員さんがおっしゃっていることを聞いたことがあります。そんな方向へと向かわせたいと思いませんか?

お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士
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