『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎リスキリングとリカレント教育と生涯学習
最近、リスキリングという単語が使われ始めました。Re:スキリングという事でしょうか?
今回のスタートは「リスキリングとリカレント教育の違いって何だろう?」です。
ネットで調べてみると、
リスキリングの定義
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
リスキリングに似た概念として、リカレント教育がある。 これらの違いは、リスキリングが戦略的に従業員に学ぶ機会を与えるものであるのに対して、リカレント教育は社会に出てから一度仕事を離れ、大学などで教育を受け直してからまた仕事に戻るという循環を指すことである。
とあります。
どちらも就労のために必要な能力を付ける・高めるための学習ですね。
企業経営からリスキリングを考えると(思い付きで書いています。)
@今後の経営戦略から新たな業務分野の開拓を行うと方針づける。
A新規業務遂行に必要な人的能力を想定・設定する。
B想定された能力・スキルを持った人材を選定する。
(人材不足・不在の場合リスキリングを行う従業員を選定し実施。)
C能力を確認する。
D配置する。
E活動状況を確認。
こんな感じでしょうか。
こう見ると、内容次第ですが求めるスキルの難易度によっては長期期間の教育が必要となり、費用も考えると自前で育てる方法の他に、アウトソーシングする方法も考えられます。
将来的に自社での中核業務として期待しているのであれば、やはり自前なのかもしれませんが、スタート時点では分からない為、外部委託から様子を見て自前の流れもありそうですね。
こうすると、間近に様子を観察でき、必要な能力レベルが詳細に分かるかもしれません。反面、簡単に模倣できる仕事は他社との差別化は難しく、戦略の見直しが必要かもしれません。そこにプラスαの付加価値を付けるか、更に高レベルのスキルに引き上げて品質を上げるか…。すると育成の方向性の具体的な詳細も見えてきます。
その他、教育とモチベーションの視点から見れば、リスキリング対象者となった人は会社から選定されて期待されている意味があるとして、モチベーションが高まり今までの仕事も学習も意欲的に取り組んでくれるかもしれません。(もちろん、どのような選定基準であったかによりますが。)
リカレントについて、会社が従業員を大学に送り込む形を見かけますが、体系的に学んだ人材が会社に戻ってこないで退職の話も聞きます。ここは、いかに「会社に戻ってきてやりたいことがあるか?」「学び終えたひとの夢や希望をかなえられるか」を企業戦略の中に取り込む、会社と経営者の器の広さと柔軟性が成功のカギであるように見ています。
最後に
リカレント教育と生涯学習との違い
リカレント教育は「仕事に活かす」ことを目的にしているのに対し、生涯学習は「より豊かな人生を送る」ことを目的としています。
イメージとしては生涯学習という大きな枠の中にリカレント教育とリスキリングが存在している感じですね。
やはり「豊かな人生を送る」うえで大切な「教養を積む学び」があってこそのリカレントやリスキリングだと思います。企業も従業員を機能性のみで見ず、人柄を含めて評価し付き合っていただきたいと思います。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
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岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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