『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎事故防止と法改正
昨年の年末に私の目の前(5メートルほど)で交通事故があった件から話し始めます。
自己の内容としては、ある駐車場で自動車が突然、アクセル全開で突っ込んできた、いわゆる「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」です。
恐ろしいのは運転手はブレーキを踏んでいると錯覚しているため、アクセルを踏むのをやめないのです。
車数台にぶつかりながら最後は一台の車に当たり、動けなくなったところで一旦止まり、アクセルを緩めたと思った瞬間、もう一回アクセルを全開に踏み込んでエンジンが唸り続け、ぶつけた相手の車をグイグイと押し続け、そこでようやく止まりました。
私が確認したところ、怪我人はおらず、これが不幸中の幸いでしたが、
運転手は当然、頭を抱えて途方に暮れている様子でした。
まだ車に近づくのは怖かったため、遠回りしてその施設の警備員に事故を伝え、お任せすることにしました。
落ち着いた頃、ようやくミスの恐ろしさを肌で感じました。
5メートル先の事故であり、数秒先を私が歩いていたら、車はスピードを緩めるどころか、その時点で可能な最高速度で突っ込み、私を轢いていたはずです。更にもう一度轢き直した可能性まである。
今回のように勘違いからのミスは物理的に止まる所まで容赦なく突き進みます。本当に無慈悲です。
自動車という機械は、ある程度、ミスが起こらないように人間工学的に考えて操作系を設計されているであろうと思いますが、運転技術がある、という担保のもとで運転が認められているものです。免許です。
私見としてはミッションがマニュアルからオートマチックになったことも踏み間違いによる大事故が増えた要因だと考えています。
便利になった分、間違うと大事故が増える、そんな印象です。
ただし、近年は新たに「踏み間違い防止装置」が搭載された車が増えてきました。また便利になり「安心して高齢者が運転できる」としたメッセージのCMをテレビで見ます。
すると高齢者が免許を返納しない方向性へもっていきたいのでしょうか。踏み間違いは減るかもしれませんが、別の事故は増えるかもしれません。
話としては機械の話ではなく「高齢者が生活のために運転しなければならない状況」も課題になります。社会構造としての話です。
この辺りで話を終わらせたいところですが、最後に社会保険労務士の分野に繋げますと…法令の改正です。
労働法、社会保険関連の法令は毎年のように改正されています。その中には「企業や労働者が法令に従わないため厳しくなった」と思われる内容も少なくありません。
法律を作る側の考えを想像すると、今回の踏み間違い防止装置のような意味合いで作っている印象を受けます。
例えば「働き過ぎが原因の事故や死亡を防止したい。」「働けない人を減らしたい。」など。
企業側からは「こんなに法律で縛られたら働けない」という声を聞く機会が多くあります。ただ、上記のように企業側の怠慢が原因(放置すると事故が多発する)となった部分もあり、双方でお互い様な部分もあると理解しておくことも大切です。
ここで視点の変換をします。そもそも働いて不幸になるような働き方は間違っているのであり、人は幸せになるために働くものです。
モラル(安全配慮や思いやり)が無くなった労働環境の会社から「働いて幸せになる会社」への移動が円滑に出来るようにすることの方が先ではないか?とおもいます。そうすれば事故が起こる前に人が居なくなり安全となります。
すると、そんな「いい会社」が少ないのでは?との疑問も生まれ、世の中を良くするには「いい会社」を増やすことの意味が、こんな角度からも見えてくるのです。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/
事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
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「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
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