『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎創発性は変わり者を受け入れる柔軟な組織にある
リスキリングについて以前書いて以来、多くの情報の中で、その単語が目に飛び込むくらいには無意識に注目している今日この頃です。
ある記事によると「新規事業と合わせて従業員をリスキリングする手法は旧来の古いものである(時代に合わない)」と書かれており、私が以前書いた計画的に従業員を育成する方法を否定するものがあったので、よく読んでみると、
不確定の未来に向けて計画的に育成した場合、新しいスキルが役に立たなくなる可能性から「無駄が多い」と主張されており、その代替方法として、創発性の高い組織を作り上げることが重要であるとのことでした。
私も一部分は合意します。
創発性とは事業の中で生まれた偶然の出来事をチャンスととらえて柔軟に事業の中に取り込み、発展させることです。
しかしながら、創発性を高めるためには、様々な試行錯誤が必要です。またその前段階として多方面への情報取得、時にはリスキリングも必要となり、その上で自社の事業と繋げられるものを取捨選択し、プロジェクト等を通して新事業や新組織として育てるのです。
試行錯誤と取捨選択がある以上、自社では使えない知識や技術が多数存在することになります。これはその意味では無駄です。
言い換えれば多くの無駄となったものの上で1つの成功があるわけで、これは企業経営に限ったことではなく、人ひとりの人生においても同様です。
そもそも計画を立てたとおりに修正なく事業が進むことはありません。そこに計画作成時に予期しなかった出来事を受け止め、受け入れ、その上で未来に向けて修正するのです。この辺りの理解がその記事を書いた人には足りないように感じました。
話を戻し、ここまでで分かることとして「創発性の高い組織」とは「能力・価値観・趣味嗜好の異なる人間」が集まっており、更にその異能者が互いを尊重し合い協調しながら仕事をするからこそイノベーションが生まれると考えて良いでしょう。
すると今までの同質の人間を集める組織から大きく変える必要があります。
今回も思いつくまま書きますと、
面接方法
採用基準
採用時期
募集方法
企業理念
従業員マネジメント
出退勤時間や管理方法
評価方法
報酬決定方法
そして自分から見て「変わった奴」を仲間として認める環境と人格。その育成。
これらは経営者としての思想と人としての器が問われます。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/
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岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
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「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
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