2023年03月20日
Chat GPTから社労士業を考える
『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎Chat GPTから社労士業を考える
最近Chat GPTという単語が目に入るようになりました。
AI(人工知能)とチャット(ネット上の対話のようなもの)を行えるものです。
例えば私が「○○とは何?」と書き込めばAIがインターネット上の情報を収集し回答してくれます。
今までは検索ができる程度であったものが、対話形式となり、先ほどの「○○の回答」への質問をして、更に回答を受け取り…と様々に深く情報を得ることが出来ます。
更に、作文などもAIで行う事が可能であり、メールの返信や、動画の要点を抜き出した報告書のようなものも作成可能となっています。
現在、発展途上であり、作文や回答が曖昧・不正確であることはあれど、休まず学び続けるAIは近い将来に人々の生活の一部へとすんなり溶け込むことでしょう。
ということで私もChat GPTをつかえるMicrosoft Bingチャットに登録し、試しに就業規則が簡単に出来るか試してみました。
結果は「まだまだこれから」でした。
回答・情報の精度を上げる(そのような機能の選択肢がある)と回答の最後には「社会保険労務士に相談してください」と、人間側に投げられてしまいます。精度を下げると「○○のWebページを見てください」と曖昧過ぎる回答が増えました。
とは言え、将来を想像するに、きっと「わが社の就業規則を作成してください」と質問すると、AIからの質問「出退勤時間は?」「法的休日は何曜日ですか?」等への人間側の回答を続けてゆけば、完成版が作成される日はそうそう遠くないことが予想されました。
そろそろ社会保険労務士の仕事も無くなる日が近づいてきましたね。
たぶん税理士や弁護士も業務が軽減される、もしくは仕事を失う人も出てくるのでしょう。
もう一つ、インターネット上の情報を収集することで回答する仕組みであるため、社会保険労務士がネット上に情報を上げれば上げるほど情報精度は高くなると予想します。それを恐れてダンマリを決め込む方が良いのか?…いや、それでも多様な価値観がその壁を超えてゆくのでしょう。
またシステムプログラミングあたりも「こんな仕様を書いて」と依頼すれば出来るようになれば、自社の給与計算や社会保険手続きなども自動で行える仕組みが出来る、とすれば、それこそ事業の本業に集中できる世界が広がり、アウトソーシング費用も大幅削減出来る、と会社経営としては大きな助けになることでしょう。
ここまで考えて、毎回思うのは、給与計算等で食えなくなった社労士が急に「○○コンサルタント」と名乗り出して企業に入り込み、知識も能力も無いため会社内をかき回し迷惑をかける、そんな事例が多発するのではないか。との危惧もあります。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/
事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
http://www.gifusr.jp/
「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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