2020年01月13日

幸せと生産性と心の持ち方


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎幸せと生産性と心の持ち方

労働相談で、70歳まで雇用を守ると約束していた先代社長が引退したきっかけもあり、何十年も会社に尽くしてきたが65歳になったとたんに65歳で雇用を打ち切られた高齢男性労働者の語るお話を聞いていると、新年早々、日本人の人生と労働についてアレコレ考えるきっかけを頂いて、正月ボケから脱出する機会となりました。

また今年に入り、2つの企業(両方とも従業員数200人弱)へ、ヒアリング調査として訪問させていただきました。2社ともになかなか「いい会社」であると結論付けました。製造業と保育園です。どちらも特別な商品を扱っているわけではありませんが、すべきことを地道にコツコツと重ね、黒字経営を続け、従業員へ還元しています。

今後、正確な数字を報告をいただく予定ですが従業員の平均在職年数は長く、今も安心して働き続けられる職場を作り上げる努力を継続しています。会社の担当者は今回調査側の私にも積極的に質問されました。

このような会社は不思議と穏やかな雰囲気と、人あたりの良い従業員、経営者がおり、余裕があります。精神的にも金銭的にもです。

すると生産性の高さ、という単純な疑問がでてきます。どうしてそんなに生産性が高くなるのか?

幸福学の書籍を読み終わった後のメモを見返してみると、幸福は労働生産性や創造性を高める、とありました。

だから幸せになりましょう、は変です。

冒頭の高齢者を突然やめさせた会社の社長は従業員を大切にする研修にせっせと参加しているそうです(2社の「いい会社」とは別の会社ですよ)。

会社の生産性を高めるために従業員の幸せを願う経営者は胡散臭いです。(今回の相談者が勤める会社の経営者は有名大学を出て勉強熱心で口先は達者で出資者からは評価が高いが、指向面の課題から従業員に嫌われ、少しずつ各方面から不調が現れ始めているようです。)

順番として、従業員の幸せを願って実行し、幸せになっている時、生産性が高くなり、望ましい結果が生まれる、であってほしい。

実行する場合は、多少の時差はあってもすべて同時であると思います。

安心して働ける環境を整え、働くことで得られる幸せが提供できる会社を作ることが大切であると思います。

いいね!と思える2社のお話を聞くと、簡単なように聞こえます。ただし深堀してきくと「誰もが意見を出せる安心できる環境になるまで先代社長が長年声を掛け続けてきた」といった部分が出てきます。経営層は組織感情の醸成や学習する組織としての習慣化に文字通り心血を注いでいました。

役職者に対して私が「いい会社ですね」と褒めると「そんなに褒めないで」「我々はまだまだこれからです」と謙遜されます。その姿も私から見れば安心するものです。


裁量権の大きい経営者の心の持ち方次第で、さまざまに会社の仕組みが出来上がり、そこで働く従業員の感情も思考も、それに伴った生き方も、人生も、大きく変わります。
(事例を社会保険労務士の視点から挙げるならば、従業員の変容への方向付けと変化へのレバレッジとして人事労務制度の構築と運用は非常に効果がある。)

誰のもとで働くか?は、どの会社で働くか?より以上に重要なのです。


去年の年末に女性経営者から「そんなに言うなら、あんた、自分で経営してみなさいよ!」と怒られたことがありました。私としては「いや、そんなに難しい話をしていないのになぁ」と、この日記で書いているようなことしか伝えていないのですが、そんな人も会社もいるし、いい人も「いい会社」もあるしで、私は今年も心情的に凹んだり感動したりしながら進んでいくようです。

今日はこのへんで。
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2020年01月06日

新年のご挨拶



◎新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中も当ブログをご愛読くださいましてありがとうございました。

また、実際の仕事でお世話になった皆様に感謝申し上げます。

皆様にとって本年も更に良い年となりますようご祈念しつつ、私自身も良い報告が出来るようにブログ日記と仕事に専心して参ります。

本年もご愛顧のほど、よろしくお願いします。

なると社会保険労務士事務所 
代表 成戸克圭(なるとかつよし)

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2019年12月23日

本年の感謝・1月の税・労務の手続(主要)[提出先・納付先]



◎本年の感謝・1月の税・労務の手続(主要)[提出先・納付先]

『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

来週は年末年始のお休みとしますので、今回の日記が今年最後となります。
今年も私の日記をご愛読くださった方々に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

社会保険労務士事務所開業と同時に日記を9年間続けてこれました。来年からは節目となる10年目に突入します。開業当時に立てた理念「従業員が働いて幸せになれる会社を育てる手伝いがしたい」という想いは様々な出会いと学びを経て、ご存知のように『「いい会社」づくりのお手伝い』として継続し、深化し、皆さんと良い結果を共有できるように来年も努めていきます。

今年も会社経営の視点を中心として神様のような人との出会い、悪魔や不思議生物のような人との出会いと別れ、喜怒哀楽、様々にありました。振り返れば10年前の会社従業員では一生体験できない別の人生を歩んでいます。まだ先にならないと評価できない現在進行中の状態が続いていますが来年は今より良い状態を目指して継続していきます。

来年もよろしくお願いいたします。
社会保険労務士 「いい会社」支援コンサルタント 成戸克圭


さて最後に、恒例のカレンダーをどうぞ。

10日
○源泉徴収税額(※)・住民税特別徴収税額の納付[郵便局または銀行]
※ただし、6ヶ月ごとの納付の特例を受けている場合には、令和元年7月から12月までの徴収分を1月20日までに納付
○雇用保険被保険者資格取得届の提出<前月以降に採用した労働者がいる場合>[公共職業安定所]

31日
○法定調書<源泉徴収票・報酬等支払調書・同合計表>の提出[税務署]
○給与支払報告書の提出<1月1日現在のもの>[市区町村]
○固定資産税の償却資産に関する申告[市区町村]
○個人の道府県民税・市町村民税の納付<第4期分>[郵便局または銀行]
○労働者死傷病報告の提出<休業4日未満、10月〜12月分>[労働基準監督署]
○健保・厚年保険料の納付[郵便局または銀行]
○健康保険印紙受払等報告書の提出[年金事務所]
○労働保険料納付<延納第3期分>
○労働保険印紙保険料納付・納付計器使用状況報告書の提出[公共職業安定所]
○外国人雇用状況の届出(雇用保険の被保険者でない場合)<雇入れ・離職の翌月末日>[公共職業安定所]
○固定資産税に係る住宅用地の申告[市区町村]

本年最初の給料の支払を受ける日の前日まで
○給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の提出[給与の支払者(所轄税務署)]
○本年分所得税源泉徴収簿の書換え[給与の支払者]


来年もよろしくお願いいたします。


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2019年12月16日

いいね!から再現し強みを増やす。ふりかえり会を開催。


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎いいね!から再現し強みを増やす。ふりかえり会を開催。

12月14日に名古屋で「いい会社」の法則ふりかえり会を開催しました。

参加者が4名。全員社会保険労務士という偏ったメンバーです。

今回は法則 41 「何ができるのではなく、何かできたことを大切にする」をふりかえりました。

最近の振り返り会は講師担当者の資料を会の数日前に配布し 、印刷もしくはデータを持参する形をとっており、資料に目を通したうえで話あっていたため、どうしても思考パターンや結論が予定されてしまっていたため、これでは面白くないと思い、今回は事前配布なしで、振り返り会に来てから参加者に思考してもらう段取りを取りました。

特に当日は午前中にふりかえり会を行い午後には 忘年会も予定していたためか、話題の脱線は少なく、集中して話し合いができたように思います。

参加者の法則への意見として
「できたことだけをやっていたら会社は成立しないのではないか」
「できたこと、になるように新しい取り組みを行う意味合いも含めているのではないか」
「野球に例えると、ホームラン打って来いと言う監督の期待は過去にホームランを打ったことがある選手だから言えることなんだ」
など自由闊達な意見が出て、私個人として非常に安心しました。

会社もしくは従業員の活動の中で、できたことを再確認し再現していくことは非常に重要だと思います。再現性の中に経営の安定はあります。

一つ一つのできたことを把握し、実行してもらうには「君は何ができるのか」の自己責任を求める問いかけではなく「 〇〇ができたんだね、いいね」と相手への肯定によって安心感やモチベーションを醸成しつつ、

「できたこと」を 把握し、積み上げ、強みを増やし、活かせるような人材配置や職務マネジメント、経営計画、商品サービス を工夫すれば良いのではないでしょうか。

ここまで書いて「戦略は組織に従う」に寄った思考に近付いたことに気付きました。

今回も振り返りと、この日記での振り返りにより、視野が広がるような感覚を覚えます。


さで、ここ数回は仲間内のクローズな勉強会となっていましたが来年度は、どのような方針で行うのか、または休止も含めて変えていくつもりで考えています。

ふりかえり会の参加者におかれましては今年もありがとうございました。



お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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2019年12月09日

学校教職員向けの講義をしてきました


『「いい会社」への成長支援!』成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎学校教職員向けの講義をしてきました。

長期就業に教育はとても重要です。

11月29日㈮に加茂特別支援学校で教職員100人に向けて、お話をしてきました。
この学校は障害のある子供向けの学校です。

講師依頼のきっかけは、岐阜県社会保険労務士会の「出前授業」として生徒向けの授業を行う事業をしており、無料で講師派遣をする旨を営業を兼ねて地元の学校へ説明に回っている中、当学校の進路担当の教師から「生徒向けではなく、教師向けに会社での障がい者雇用の話をしてもらいたい」とのお話を頂き、お受けしたのです。

そのため「長期就労が可能な人財育成とその成長を支援する環境構築へのヒント」と題し、現在の一般的な会社の障がい者雇用の状況をふまえて、幸せに長く働くことが出来るよう、社会に出る前に育てることをお伝えしました。

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個人的な意見となるかもしれませんが、労働と教育の視点で、学校教育からの卒業したあと長く働き続けられている人、短期間に辞めてしまう人の結果から教育機関はフィードバックを得て、更に望ましい教育を試行錯誤していただきたい期待を込めてお話しました。

もちろん家庭内の教育や会社側の課題もありますが、今回は教育者向けの視点でまとめました。

企業は国から雇用した障がい者に「合理的配慮」をする努力義務が求められていますが、厚生労働省の事例集などを資料にしようと確認しても、私が「いい会社」見学で訪問した会社と見比べると、大したことをしているわけでは無い事例が多いように感じられたので、

「いい会社」見学で訪問した会社の事例を挙げつつ、合理的配慮というものではなく、人を大切にする姿勢があれば、個々の労働者に合わせて様々に工夫出来ることが普通であること。障害を持った労働者に対して教育する内容として、仕事のマニュアルやノウハウといった仕事への教育より大切にすべきは「なぜ働くのか」という「労働への考え方」という哲学や思想について身に着けていただくこと、と最後にお伝えしました。

今回の講義が何らかのお役に立てれば幸いです。

加茂特別支援学校様に置かれましては、今回このような機会を頂き、ありがとうございました。

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2019年12月02日

オムロン京都太陽株式会社様 「いい会社」見学レポート 

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『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。

ご愛読ありがとうございます!

◎オムロン京都太陽株式会社様 「いい会社」見学レポート 

訪問日:令和元年11月19日㈫

11月19日に京都にあるオムロン京都太陽株式会社様へ訪問しました。
先の9月に大分県別府市にある社会福祉法人太陽の家様へ訪問しており、その共通点と相違点について興味をもって見学しました。
当社はソケットやセンサ、電源機器が主力商品であり、2019年4月1日現在従業員数65名の中に障がい者38名、健常者27名が工場で働いています。就労継続支援A型とB型の形をとっています。
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 先に会社説明としてオムロン創業者である立石一真氏が太陽の家の創業者である中村裕氏の障がい者の社会参加への想いに共感し、日本初の福祉工場を設立したとのことで、理念「企業は社会の公器である」のもと、企業の社会的責任についての理解と姿勢が設立当初の1972年から日本の最先端となっていたことがうかがえます。オムロンに勤める従業員の皆さんは、きっとオムロン京都太陽を一度は見学または参加することになっているのであろうと想像するに、同僚や同僚の家族を当然のように大切にする利他的精神をもった従業員が採用され、または精神が培われる環境にあると思われます。
 また創業初年度から黒字化しています。ただの社会貢献ではなく、会社の戦力としての立場となる大切さについてお話がありました。「会社全体が黒字であった場合、障がい者の仕事が赤字であっても支えようと考える人もいるが、会社全体が赤字になった時、きっと障がい者雇用自体について見直す声が社内から出てくる可能性がある。そうならないためにも京都太陽単体で黒字化する意味がある。」とのことで、雇用と組織自体の存続を考えて中長期的な視点から、スタート時点から努力された様子がうかがえます。また会社の歴史を紹介する動画にもありました「とにかく税金が払いたかった」という障がい者の声を聴くと、働くことの喜びと社会の一員としての自己表現は「働く場」と「継続」があってこそであり、やはり労働と経営の黒字化は一体となるべきであると再確認しました。

 工場内の見学をしました。工場なので音が大きいため、トランシーバーでの案内者の声をイヤホンで聞きながら見て回りました。
コンベアー方式で部品への取り付けが済んだら次の従業員さんへと流れる仕組みではありますが、全自動ではなく、或る一部で仕事が溜まるわけでもなく、その人のペースで仕事が回ってくるように見受けられました。ある程度の時間測定と調整をされているように思います。従業員の皆さんは会社見学者に慣れている様子で、我々を意識せずに仕事をされていました。右手が動く人、左手が動く人、足が動く人と様々な状態に合わせて、治具が整えてあり、従業員は動きに淀みなく、コツコツと、しかしなかなかの早さで仕事をされています。ただし速度や量において100%完璧を目指すような無理をさせる様子も無く、少し余裕をもった環境になっているように感じられ、完璧というより最適を探り、見つけているような印象です。
通路では色付きのビニールテープやシールで動線(導線)が示してあり、向上ではお馴染みの通路やモノ置き場の区分けがされています。ただし、一本線で引かれるのではなく、車いすの方が動くとテープがはがれやすいとのことで、剥がれても良いように点線にしてあり、また容易に区分けを変更させることが出来ます。エレベーターから建物の階ごとに色が分けてあり、知的障がい者であっても1回からの荷物の配送が自分で出来るようになっています。
 その他、多くの部品を一人で扱うときは部品ごとに分けてある棚にランプが点けてあり、必要な部品の箇所が光る工夫、間違ったところに手を入れるとブザーが鳴る工夫、個数を数えると時間がかかり、間違いが起こりやすくなるため、重さを測ることで替える工夫、従業員ごとに車いすや、その他の人が座って仕事がしやすいように、テーブルの方の高さを調整する工夫などがありました。目印、光、音、形などの工夫や障がい者一人一人の状態によって工程数や改善箇所を合わせ、様々に手が加えてあり「仕事に人が合わせる」のではなく「人に仕事を合わせる」ことで誰もが快適に働ける環境を整えています。
 これらは専用の治具を購入しているわけでは無く、自分たちで治具を作成しているそうで、工作室があり、障がい者自らが作成することが出来ます。私は手作りの道具を見て子供のころの工作とモノづくりの楽しさを思い出しました。夢中になって楽しみながら作っているような印象を受けました。
工場内の見学後、個々人に合わせた工夫が京都の方が多いように感じたことを担当者で人事総務課課長の富安氏にお伝えしたところ「大分の方が一律での自動化を進めており、こちらは個人に合わせる工夫をしている」「従業員採用においてもモノづくりが好きな人をさいようする」とのことで、新しい治具を作るうえで試行錯誤が付きものなので、チャレンジと失敗を許容する懐の広さがあり、これがオムロン京都流のモノづくり風土が違いを生んでいるように感じられます。また、新製品や新技術を生み出せる基礎・土台としての裾野が大きく広がっているように感じられ、さらにはこれらの工夫を公開して多くの見学者が集まり、多くの方々との縁が出来ていく中で新たな支援者や多くの理解者が増えていく形も、意図されているか分かりませんが結果的にプラスに働いているように考えられます。。

 障がい者であっても成長を当然に求めており、知識と技能について等級ランク付けがありました。つまり評価と成長段階を明示し、自身の客観的な状況の把握をもって成長を促す工夫を見ることが出来ました。更に障がい者を支援する健常者の従業員の志の高さに助けられているとしつつ、更に高い支援技能・知識の習得を目指してもらう形で支援者へのモチベーションの維持を図っているとのことでした。
 オムロン京都太陽では今まで身体障がい者を中心に雇用されてきましたが、近年は精神障がいや知的障がい者が多くなってきているため採用もするようになったが、まだまだ始めたばかりであり大分の太陽の家さんに相談をしている最中とのことでした。これも新たなチャレンジであり、また新たな工夫が増えていくように思われます。採用に関し「医師の診断による障害の程度と、企業の雇用しやすさは別」との言葉も新たな気づきでした。
 
 最後に、人を大切にし安心して働ける労働環境による組織感情の安定と「常に考える」学習する組織、常に黒字であろうとする努力とその結果を見ることが出来ました。富安氏から「我々の方が鍛えられるシャワーを浴びている感じ。」「これが出来ればどんな人とも上手く接することが出来ると思う。」と表現され支援者側が仲間として自身の成長を感謝している様子から、今後も人を大切にする姿勢が人を活かす智慧に繋がり、幸循環が会社を継続させていく原動力として機能し続けるように思いますし、そう願います。
 今回は、見学をさせていただき、ありがとうございました。

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