『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎ニューロダイバーシティとは?
新しい言葉が聞かれ始めたので、1冊本を読んでみました。
ニューロダイバーシティの教科書〜多様性尊重社会へのキーワード〜
村中直人 著
金子出版
neuro(脳・神経)と diversity(多様性) の言葉を繋げたもので、
「脳や神経それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方です。
世の中には脳や神経由来による「障がい」とされる特性・状態があるとされています。
これに対してそれらを「健常者」と比較して一方的に「障がい者」と枠をつけて、言い方は良くありませんが欠損や欠如があるとして距離を取るような社会ではなく、
その特性を知り、多様性として尊重できるような社会にしてゆこうとする考え方です。
そのためには理解し「ああ、そうゆうものなんだな」と、受け止めることから始めることです。
理解において、健常者が言う「そうゆう部分って、私にもありますよ」というレベルのものではなく、脳・神経レベルの違いから理解するものであって「頑張れば何とかなる」とは違うものであると理解しなければなりません。
例えばWindowsパソコンとAppleパソコンの違いのように、マウスの機能自体が違ったりするわけで、その理屈と感覚で知ることです。
最近の研究により、認知機能への科学的な分析がされるようになり、より具体的な機能や特性について解明されています。
本書ではそれらを基に起こる実際の言動についての違いを「脳と神経由来の異文化」と表現されているのですが、確かに異文化という表現は良いと感じました。
文化の違う者同志がコミュニケーションを取り相互理解をすすめてゆく。「異文化コミュニケーション」です。私は大学で社会学を学んだ時にこの言葉に出会ったため、非常に懐かしい感覚が想起されました。
本書の中にも専門的な記載が少しありますが、科学的な知識が無くても相いにに受け入れられる社会になってほしいなと思います。
寛容さが薄れるこの国で、この考え方はどうなってゆくのだろうか、と考えてしまいます。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/
事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
http://www.gifusr.jp/
「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
http://e-kaisha.info
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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