2022年05月16日

うつ病を発症しない部族


『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。

◎うつ病を発症しない部族

深夜に NHK でうつ病の研究について放映されていました。

地球で生命は誕生した段階からストレスと生体反応による生存確率の向上の段階からお話がありました。この辺りは省略しまして、現代でも未開の地では、うつ病を発症しない部族があるとのことで研究されていました。

その結果現在のところ「食べ物などの報酬を部族全員で平等に分ける」つまり平等、公平がうつ病を発症させない要因であるとされていました。

ここから先は私の私見です。会社組織として考えた場合、平等公平が実現されればメンタル不調がおきないということでしょうか。

ただし、密林の奥に住む部族は農耕と狩猟による生活を送っており、地球温暖化などの影響はあるにせよ、きっと何千年も変化のない生活をしてきたのではないかと想定した場合、現在の日本の一企業は外部の環境変化に大きく左右される面もあるため、一概に比較はできません。

企業は日進月歩による外部変化または内部の変化にも適切に対応しなければなりません。そのためにはチャレンジを行う人が必要です。挑戦は失敗も確率的に高く、故に失敗した人を正しく評価する必要があります。挑戦した人は素晴らしいのです。

失敗すればその人自身も多少なりとも気分的に落ち込みますし、組織であればその辺りをフォローすることも大切です。

企業であれば経営者が多い平社員や部長課長などの役割分担と序列があります。その難易度によって報酬が異なるのが普通ですが、これを報酬を平等にすると難しい大変な仕事を誰もやりたがらなくなるのではないか。

部族であればお互いの心理的な距離が近く、またひょっとすると部族全体が血縁的な関係で結ばれているなどのな意味合いからも、個と全体を活かす関係性が強固に固定化されているのではないか。つまり大変な仕事であっても部族という家族のためならば、重責を負う人が現れるのでしょう。

一般企業のように「従業員は家族です」と言いながら定年になったら退職で、さようならにはならない、とすれば、老齢で体が動けなくなっても部族全体がその命を保証してくれる…その存在を認めてくれる意味は、かなり違うな、と思います。

振り返って一般企業であっても定年のない会社がありますね。こういう考え方だと興味深くなってきます。

また、部族であっても役割分担や責任の重さに対しての報酬はあると思います。食料などの生命を維持するための根源的な報酬においては平等であっても、きっと信頼や褒め称えるといった評価は差があるはずです。

貨幣は食だけではなく自由に使えるため、一定の生活を保障できる金額以上であれば、その構成員の生命を保証していると言えますが、一定の金額を超えたその後の額について差がついた時に、これは不平等となり、心理的負荷を与え、うつ病の原因となるのでしょうか。

仕事内容や役割分担と難易度、そして仕事ぶりによって評価されないとなった時に、逆に不満を覚えると思うのですが、とここまで書いて気付きましたが、評価と金銭報酬を完全イコールで紐づけてしまってはいけないのかもしれません。

周囲の人々が構成員一人ひとりをきちんと評価することは報酬の1つと表現しても良いと思います。金銭はそれで報酬の1つ。同じではない。(※注意:今回はメンタルヘルスと平等の話です。)

部族であっても一般企業であっても大前提としてあるのは「個人が組織を支える、組織が個を支える」不文律があるという事でしょう。これが崩れた時、組織は静かに解体が始まるように思います。

蛇足かもしれませんが全国民に毎月○万円を一律給付するベーシックインカムという考え方は、うつ病を撲滅させることができるのでしょうか。

お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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posted by なると at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | なると社会保険労務士