2018年10月04日

社会人・職業人・「いい会社」の従業員


「働く喜びに満ちた会社」に育てる! の成戸です。

本日もご愛読ありがとうございます!

◎社会人・職業人・「いい会社」の従業員

電話での無料相談を受けている私に対して「あんた、本気で話を聞いているのか!」と怒りをあらわにする人に出くわしました。

度々似たような人物に出くわすので、度々同じようなお話を書いて心を落ち着けている次第であります。

私の眠そうな声にご立腹されたのでしょうが、専門家に無料で相談をしておいて、申し訳ないと思いこそすれ、私の具体的な対応がマズければ申し訳ないが、しっかりと対応しているのにもかかわらず声を荒げて威圧するのはどうなんでしょうね。

当人は、ある会社で短期間働いて契約期間終了で無職となっている人物で「会社が悪い!」との思い込みで立腹し、その勢いで私にも迫って来たのです。

私は、あなたの味方であろうと聞いているわけですが、その態度と言い方では、私は敵に回りたくなる誘惑にかられますよ。私も人間ですからね。

正直なところ、世の中の人々は相手が敬語を上手に使えなくても、それだけで相手を嫌うことは少ないでしょう。しかし、相手への敬意を持っていない言動が見えれば、周りから人はいなくなります。

そして、話を深堀して聞いていくと「会社に落ち度が一切ない」事実が見えてきました。言い方を変えると当人の主張する会社の不手際を証明する証拠も無ければ事実もない。

専門家から見て、会社は完全にシロ。

当人はインターネット等で調べた知識を振り回して「慰謝料を!」「生活保障を!」と求めるつもりですが、やり方を間違えると会社を恐喝したことになってしまいます。

聞きながら、相談者の味方から、中立な立場へと心が動いてしまったので、中立な助言のみにしました。

無礼で相手への敬意も無く、むしろ私を道具程度にしか見ていない相手には、それ相応になることもあります。

さて、社会に出て交渉を行う場で、感情に任せた言動が有利になることは、あまりありません。

この紛争事案で相談者が納得した結末になるとは思えません。

と同時に私は思うのです「この人、今後も人生で苦労するな」と。

従業員と会社との争いを聞くと先入観で会社を悪者として考えてしまう人も多いと思いますが、現場では社会人・職業人としての「あるべき」が出来ない労働者が自らの欲望をさらけ出して支離滅裂な要求を会社や同僚に行う無茶苦茶な言動を見ることがあります。

このあたりの道徳や振る舞いは家庭を中心として義務教育の終わりころには身に着けておくべきであり、それは親心であったりします。

ごく普通の会社であれば、いくら人手不足であっても、採用してはならない人は存在します。そうならないようにするには、難しくないと思うのですが、深刻な事例を見てしまっています。

外国人労働者との文化の違い以上の日本人同士の深い溝です。

想像するに、今後は貧富の差と同じように人格面での格差が広がるような気がします。

すると行き着く先は、話し合いで解決できないが為に訴訟が日常茶飯事の社会。警察が出動する機会が増える世界へと向かってしまうように思います。

今日はお話が暗い方向に流れていったので、最後にもう一つ。

「いい会社」の従業員は、ユートピアのような場所で苦労も無く過ごしていられるわけではなく、「いい従業員」になろうと努力している姿勢を忘れてはなりません。

今日はこのへんで。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
http://gifusr.jp/laboratory/

事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
「なると社会保険労務士事務所」のホームページ
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2018年10月01日

就業規則に年次有給休暇の買取を記載していた件


「働く喜びに満ちた会社」に育てる! の成戸です。

本日もご愛読ありがとうございます!

◎就業規則に年次有給休暇の買取を記載していた件

仕事上、会社のルールである就業規則を多く拝見します。

目を通し理解するには労働法令・民法・社会保険法令、日本語の文法と漢字などの知識が必要となり、読み終えた時には脳がお疲れになっているのですが、

会社の個性として法令に模範通りの会社、独特な規定を設けている会社、様々あり、会社の仕組みと組織文化、経営者の思想などが見えてくるため、面白く感じます。

そんな中、最近拝見した或る会社の就業規則で珍しい一文を発見しました。

「年次有給休暇の未消化で時効となったものは1日○○円で会社が買い取る。」

すぐに「違法?」と反応しました。

実際は年次有給休暇の買取は違法とされています。

行政解釈でも、
「年次有給休暇の買上げ予約をし、これに基づいて法第 39条の規定により請求し得る年次有給休暇日数を減じないし請求された日数を与えないことは労働基準法第 39 条違反である」(昭 30.11.30 基収第 4718号)

と明らかにしています。

しかし、法律では年次有給休暇は権利発生から2年で時効となり、2年以後のことについては関知していません。

つまり言い方を変えれば「生きている年休は買い取ってはダメ」となります。

ならば冒頭の会社の規定は問題ないと判断できるのでしょうか?

そのためには労働基準法で年次有給休暇を定めた意図(趣旨)を考えなければなりません。

文言を探してみると厚生労働省で見られる
労働者の心身の疲労を回復させ、労働力の維持培養を図るとともに、ゆとりある生活の実現にも資する

がしっかりと趣旨を表現しています。

培養という表現がなんとも感覚的に不思議ですね。

さて、これを読むと『「疲労回復」や「ゆとりある生活」の実現方法』を金銭で買い取る約束をする行為は、避けるべきであると分かります。

そして従業員が『未来に向かって「有給休暇を使わなかったら金銭を払う」』という文言を就業規則で見た場合、積極的に有給休暇を使わなくなる可能性があると考えられるため、やはり避けるべきでしょう。

従業員側から見ても「労働を免除する権利を売れる」「労働時間を売れる」というメッセージを受け取った場合、お金が欲しい従業員の中で有給休暇以外にも休日を買い取ってもらおうと発想する者が現れる可能性はあり、その場合あえて休日労働をして給料を増やそうとする、

つまり「高い質の高い仕事をして労働時間を短縮し、これによって高い評価を受け、給料を増やそう」という発想とは真逆の考え「労働時間を増やして給与を増やす」へ向かう可能性を秘めていると考えられます。

「来月はお金が必要だから、平日に仕事の手を抜いて休日の仕事を作っておこう」と言う具合に。

この発想を会社きっかけで植え付けるとしたら、非常に残念です。

尤も制度化した会社では「使わなかった有給休暇を無駄にするのは可哀想だから買い取ってあげよう」の優しさから規定したのでしょう。

しかし、そもそも年次有給休暇を消化しやすい会社にすれば、このような問題は発生しません。こちらに注力すべきであると思います。

付け加えますと、法違反でなくても労働基準監督署は指摘しますし、趣旨に反するだけで新聞・メディアにも載ります。企業としてのイメージダウンになるでしょう。

発想の転換が求められる事例でした。

今日はこのへんで。

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