2023年05月22日
リスキリングも運、だから従業員を守ること。
『「いい会社」への成長支援!』の成戸です。
ご愛読ありがとうございます!
今週も会社経営と人事労務のヒントをお伝えします。
◎リスキリングも運、だから従業員を守ること。
毎度毎度、自由気ままに書いております当ブログは「日記」という体裁を取り、個人の意見を書いていることを言い訳にしております。いわゆる免責です。よろしくお願いします。
今回は政府が提唱している労働者のリスキリング促進の話です。
リスキリングとは、今まで持っているスキルでは通用しなくなってしまった労働者が新たな学びを得て、会社に役に立つ仕事を出来るようになることを目指しているわけですが、
未来への予測に100%確実は無いため、どうしてもハズレはでてしまいます。
その場合には、せっかく学んだものが不要となる、そんな労働者も現実にはありうるのです。
逆の言い方をすれば、確実に近い未来は誰もが同様の学びをすることになり、多くの「同じスキルを持った労働者が生まれる」わけです。そこに労働者としての市場価値は低くならざるを得ないと思われます。
以前の資格ブームのときでも、簡単に取得できる資格であれば就職時に自己PRとしては薄く、また会社によっては不要であることも多くなってしまいます。(ただ、学習する意欲がある、という姿勢は見せることが出来るかもしれません。)
これは企業でも同様で、多くが持っているスキルではレッドオーシャンとなり、利益率の低い事業とならざるを得ない、となります。(そこに一工夫かもしれませんが。)
仮に何年もかけて難しい資格を取得しても、就業している会社で役に立たなければ宝の持ち腐れですし、以前は必要であった資格(能力)が不要となる未来であれば、同様です。
単刀直入に言ってしまえば運です。
ただ、将来予測をしたうえで自身が学ぶものを選ぶことは大切であり、それは成功の確立を高めることになります。
企業としては、狙っていた分野への進出や発展が、外部環境と合わなくなり撤退することになるとしても、当分野での活躍を期待してリスキリングした(運が悪かったとした言えない)従業員を解雇せず、守れるようにすることが大切であると思います。
会社の役に立とうと自己研鑽を続けた人に、運の悪さで解雇するようになれば、「頑張っても無駄」と感じ、努力する従業員は減ると思います。新規部署やプロジェクトに参加希望する人も減り、むしろ拒否することも想像できます。
守ることで、次への意欲をもってチャレンジする社風を作ることが大切だと思います。
世間の調子が良い会社でも1打席目からホームランを打ったわけではないでしょう。折れずに続けることが大切ですよね。
テレビCMで転職を煽り「どこでも通用するスキルを持った方がいい」などと言っていますが、企業は他社に無いものがあるために世間に必要とされるのであり、どこでも通用するスキルは会社貢献度(労働者の市場価値)としては薄するのではないか。
どうせなら日々の社員としての労働の中で真面目に真剣に働き、その中で学び、同僚を大切にし思いやれる姿勢の方が私は大切に思います。時には体系的に学ぶ機会も大切です。会社もそのような要望を受けて研修の機会をつくる、といった双方の支援と貢献が良いわけです。
お役に立ちましたか?今日はこのへんで。
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成戸克圭「いい会社」研究ホームページ
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事務所
岐阜県美濃加茂市の社会保険労務士
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「いい会社」コンサルティングチーム TNCホームページ
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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